救援新聞・福岡県版  2006年9月15号

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★  目次  ★
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 ■一人ひとりの人権を大切にする旺盛な運動を
  第40回県本部大会ひらかれる
  ◆教育基本法改悪を阻止しよう
  ◆定温輸送不当解雇事件の棄却決定に抗議する
  ◆中国残留孤児訴訟にご支援を
  ◆大石市議事件第2回公判傍聴のお願い
  ◆母は無罪です。助けてください・引野口事件
  ◆薬害九州訴訟判決と支援運動
  ◆住基ネット裁判に支援を
  ◆福祉改悪による人権侵害
  ◆人権侵害のNTTリストラ
  ◆生存権裁判にご支援を
  ◆合葬追悼会運動について
  ◆若松支部の支部活動
  ◆最高裁でたたかう県同教裁判に支援を
  ◆教科書問題
  ◆大会で採択した決議
 ■あなたの目と推理で、第2次再審の新証拠を発見しょう!


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■一人ひとりの人権を大切にする旺盛な運動を
 第40回県本部大会ひらかれる

 9月3日、第40回県本部大会が、中央区において45名が参加してひらかれました。
 O副会長が開会のあいさつ、議長を選出したあと、Y県本部会長が「最近の国賠裁判での勝利は、きちんとたたかえば勝利できることを示している。 情勢に負けない運動をつくるため、熱心な討論を」とあいさつしました。
 来賓の、I自由法曹団福岡支部事務局長、S日本共産党県議会議員、N新婦人県本部会長(代理)O救援会中央本部事務局次長の各氏から、ビラ配布弾圧事件とのたたかいや来年のいっせい地方選挙、参議院選挙にむけて救援会への期待と激励のあいさつをいただきました。
 S事務局長の議案提案の後、17名が討論にたち、運動方針、決算・予算を採択し、新役員を選出しました。
 H副会長が閉会のあいさつをしました。
 なお、大会には県内の民主団体、労働組合、全国の救援会など18団体から激励と連帯のメッセージがよせられました。 ありがとうございました。
 みなさんと力をあわせて奮闘します。よろしくお願いします。

討論から(要旨・順不同)
◆教育基本法改悪を阻止しよう
 教育基本法の改悪は「戦争する人づくり」「格差社会を容認する人づくり」で子供の人権を蹂躙し、健全な発達を阻害するもの。 臨時国会は正念場、廃案めざす運動に参加を。 ともに頑張ろう。

◆定温輸送不当解雇事件の棄却決定に抗議する
 原告団、ただちに即時抗告
 8月23日、地裁小倉支部・三木昌之裁判官は、偽装解散によって解雇された九州定温輸送の6名の身分保全仮処分申し立てに対して、「擬装解散であったとは認められない」「事業者は、その事業を廃止する自由があることからすると、たとえ、組合を権忌したことが事業廃止の動機となったとしても、そのことがたたちに違法なものということはできず、親会社の意向でされた子会社の解散決議が無効とされることはない」と、具体的な不当労働行為に一切ふれず、労働組合の存在を無視した、全く不当な決定をだしました。

定温輸送のたたかいに物心両面のご支援を
 規制緩和路線で会社側はなんでもありきの攻撃。 不当決定を許さず、即時抗告するとともに本訴でも反撃のたたかいをめざす。 原告団は生活が大変です。みなさんの物心両面からのご支援をお願いします。

◆中国残留孤児訴訟にご支援を
 皆様、初めまして私は九州地区帰国者の会の会長であり、また2004年12月8日に提訴いたしました、中国残留孤児訴訟の原告団、団長です。 皆様はいままで「中国残留孤児」という言葉をきかれたことがおありでしょうか? まさに私が中国残留孤児の一人なので、私自身のことについて、お話しいたします。
 わたしはの父母は、日本政府の国策によって開拓団として家族11人旧満州の地に渡りました。 敗戦後、父はシベリアに抑留、母や兄弟姉妹は琿春の難民収容所で餓死、病死しました。 私はこの時2歳で餓死寸前のところを中国人父母に助けられました。 国は帰国の為に必要な手段を尽くそうとはせず、41歳でようやく帰国できましたが、私と同じような帰国者が、日本語も話せず、生活保護を受け、孤立しバラバラに生活していました。 しかし、ハンセン病の元患者さんたちが立ち上がり、制度改善を勝ち取ったのを目の当たりにした時、自分たちが置かれた現状を変えよう、日本人として当たり前に扱われたいという強い思いで帰国者の会を立ち上げました。
 今の帰国者の多くの状況は、日本にいながらずっと置き去りにされたままの孤児のような状態です。 せめて老後を日本人として人間らしく生きることを政府に求めて訴訟をおこしました。 もう、二度と日本がこのような悲惨な戦争の道を歩むことがないように、切に願っています。 皆様のご理解やご支援、ご協力をお願いします。 
 なお、Tさんから残留孤児は政府の政策で生まれた、との補足発言。

◆大石市議事件第2回公判傍聴のお願い
 無罪を求める熱意で高裁を包囲しよう!  誘い合わせて参加しょう!
と き  9月29日(金)13時30分〜
ところ  福岡高裁501法廷 
* 12時10分から門前集会をひらきます。なお、傍聴者が多く抽選となります。 傍聴できなかった人も公判後の報告集会まで参加を

◆母は無罪です。助けてください・引野口事件
 04年3月24日に八幡西区引野口で発生した、引野口事件で捕らわれている片岸みつ子の息子です。 母親には証拠も動機もありません。 あるのは警察が送り込んだ同房者が作り上げた「教述」があるだけです。 来春に判決の見通しです。 ご支援をお願いします。

誰でも犯人にされる引野口事件の違法捜査 A弁護士
 引野口事件では、片岸さんを犯人に仕立て上げるため、警察が組織的に送り込んだ同房者に、「片岸さんから聞いた」とさせて、その内容を供述書にし、それを証拠にしています。 片岸さんは同房者に何も話していません。 詳述書は作り上げられたものです。
 このような捜査がおこなわれると、誰でも犯人にされてしまします。 無罪を勝ちとるためにご支援をお願いします。

◆薬害九州訴訟判決と支援運動
 8月30日に、薬害九州訴訟の判決があった。クリスマシンについて違法性を認めなかった。 「他人事ではない」を合言葉に29日に支援集会をひらいた。 病院に支援組織「千鳥の会」をつくって街頭宣伝や署名に取り組んできた。 判決はくやしい。 医療従事者として薬害を許さないために、みなさんと一緒にがんばりたい。

◆住基ネット裁判に支援を
 住基ネットにこれまで数億円、維持管理に毎年1億数千万円の税金が使われている。 しかし、利用は0.67%で、全くのムダ遣い。 一方、住基ネットで処理する事務は、93事務から275事務に増えている。 いま、県内全自治体の実態調査をおこなっている。
 北九州では、住基ネットからの離脱を求める請願運動に取り組む準備をしている。

◆福祉改悪による人権侵害
 介護保険の改悪は、介護の精神を踏みにじるものです。 施設に入れない人、在宅介護の切り捨てで困っている高齢者が出でいます。 高齢者の生存権を奪う弱者切り捨ての福祉切り捨ての悪法に反対する運動に協力を。

◆人権侵害のNTTリストラ
 NTTは、徹底した人権侵害無視、法律無視のリストラを強行している。 7月には82歳の母親の介護が必要な労働者を尼崎に強行配転した。 配転は、育児介護休業法に違反、8月に「配転禁止」を求めて仮処分を申し立てた。 ご支援をお願いします。

◆生存権裁判にご支援を
 生活保護費の老齢加算が減額・廃止され、生活が困窮し人間らしい暮らしができなくなった。 3月23日に、「減額決定の取り消し」を求めて「生存権裁判」を28名の生健会会員が提訴しました。 「人間としての誇りを取り戻すため」に力を振り絞ってがんばっています。 「生存権裁判を支える会」をつくって取り組んでいます。 入会をお願いします。
 次回公判は、9月13日午後1時30分からです。傍聴をお願いします。

◆合葬追悼会運動について
 中央式典への遺族参加は、全額救援会で負担しているが中央で遺族負担が検討されているようだ。 行くのに負担をかけないように追悼募金を旺盛に取組ことが大事。 追悼募金の取組を強化する、と議案の補強をもとめます。
 合葬推薦書の故人の略歴覧には故人が偲ばれる活動の中身も記入されるよう周知を。

歴史を引き継ぐ学習を
 諸先輩たちのたたかいの歴史を引き継ぐ学習が重要になっている。 その意味からも追悼運動の重要性は大きくなっている。 創立80年にむけて、綱領、弾圧とのたたかい、歴史などをまとめてパンフを作成してほしい。

◆若松支部の支部活動
 9月2日、新婦人若松支部で「共謀罪」の学習会に20名が参加した。 共謀罪の危険性について理解されたと思う。
 会員拡大では、全国大会まで3名以上の拡大で3名を達成した。 昨年の支部大会で年間拡大目標を20名に決定した。
 会員は有権者比で0.2%で拡大は大変だと考えていたが、現在まで19名を拡大できた。 支部大会まで達成したい。

◆最高裁でたたかう県同教裁判に支援を
 重大な山場を迎えている明治乳業の賃金差別事件の戦いについて

◆教科書問題
 教科書閲覧で内容が大変になっている、閲覧にいき意見をだそう。

◆大会で採択した決議
(1)憲法改悪に反対し、国民投票法案の廃棄を求める決議
(2)共謀罪新設法案の廃棄を求める決議
(3)教育基本法改悪法案の廃棄を求める決議


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■あなたの目と推理で、第2次再審の新証拠を発見しょう!
 鹿児島・大崎事件の現地調査に参加しよう
 とき 10月14日(土)〜15日(日)調査場所 鹿児島県大崎町
 参加費用のカンパを訴えます。ご協力をお願いします。


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