救援新聞・福岡県版  2015年6月15日号 

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★  目次  ★
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 ■戦争法案は違憲!!
  自分にできる行動で廃案に追い込もう
 ■平和は人権
  人権をまもる力、国民救援会を強く、大きくして、平和をまもろう!
 ■夏期救援募金、会費納入にご協力ください
 ■たのしかった救援学校in能古島
 ■裁判官はひどい!芦屋町で「約束」上映
 ■無実の人は無罪に!全国いっせい宣伝行動
 ■安保条約と集団的自衛権
 ■無実の人は無罪に!全国いっせい宣伝行動
 ■再審で無罪をめざす熊本県の冤罪事件・松橋事件
  現地調査に参加しょう
 ■ストップ再稼働反対大集会に1万5千人
 ■参加しょう、参加をよびかけよう!


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■戦争法案は違憲!!
 自分にできる行動で廃案に追い込もう

 6月4日、国会に呼ばれた憲法学者3人は、そろって「戦争法案」は憲法違反と云い切りました。 参考人は、自民・公明推薦の学者もおり、西日本新聞」は「それぞれの学問上の知識と信念に照らして『違憲』と判断した。 この事実は、昨年の閣議決定や今国会に提出された安全保障関連法案は違憲の疑いが強いという見解が憲法学者の間で主流であることを示している」として、「(法案を国会から)一度取り下げて、憲法論議からやり直すのが本筋ではないか。」(6.7社説)と指摘しています。

治安強化法案を阻止しよう!・・・・秘密、監視、密告の社会は戦争への道
 安倍政権は、一昨年末、秘密保護法を成立させ、いま「戦争法案」と合わせて国民監視の盗聴捜査の拡大、密告につながる「司法取引」の導入など刑事訴訟法の改悪法案、国民のプライバシーを裸にするマイナンバー法案など治安強化を図る法案を提出しています。
 5月20日の国民救援会の声明は、「戦争法案、盗聴法・刑事訴訟法改悪案を必ず廃棄に追い込む。 そのために、全国の会員、都道府県本部・支部・班が、多くの人たちと共同でたたかい抜くことをあらためて表明する。」と、しています。
 平和・民主主義をめぐる歴史的重大な時期を生きる人間として、人権と民主主義をまもる国民救援会の一員として、「戦争法案」などの廃棄をめざして、自分にできる行動に立ち上がりましょう。


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■平和は人権
 人権をまもる力、国民救援会を強く、大きくして、平和をまもろう!

 5月〜7月「会員拡大集中月間」 入会をよびかけ、会員拡大をすすめよう!


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■夏期救援募金、会費納入にご協力ください


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■たのしかった救援学校in能古島
 県本部は、5月23、24日、能古島・北浦荘で救援学校をひらき、2日間で延べ21人が参加しました。
 A県本部副会長が「暗黒時代に引き戻そうとする安倍政権のネライを阻止するために学習、交流でエネルギーを蓄える学校です」と開校あいさつ。
 S県本部事務局長が、自らの救援運動の体験でテキストの内容をふくらませて話をしました。 夕食懇談会では、参加者がそれぞれの思いを交流しあいました。 2日目は、労働法制改悪について全労連作成のDVDの視聴などふくめて救援運動、事件について討論・交流をしました。
 K県本部副会長は閉会の挨拶で、年表を使って歴史を振り返り、「戦後を守り抜くためにたたかった歴史を生かし、学習し、会員拡大を。 会員拡大は知恵を集めることでもあります。」と、はじまった「会員拡大集中月間」での奮闘を呼びかけました。

救援学校in能古島 に参加して
 福岡市民病院雇止め撤回裁判・原告 Wさん
 10分間とはいえ渡船に乗り、海岸沿いをブラブラとプチ観光気分を味わいながら歩き北浦荘へ。 堅苦しい勉強会なんだろうと思っていましたが、そうではなく、講師のSさんの話の途中でも、気軽に質問があったり、事件について救援運動をした方が詳細な説明をされたりで、すごく勉強になりました。
 常々、私は「救援会の皆さんはどうして、こんなに人のために労を惜しまないのだろうか」、「長期間の争議をたたかっているのに、あの人は何故くじけないのだろか」と、不思議に思っていましたが、救援会テキストを読んで少しだけ理解できた気がします。 人権がいかに大切かを知るからこそ続いてきた運動だと思います。 こんな素敵な方たちと出会えたことに感謝した2日間でした。


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■裁判官はひどい!芦屋町で「約束」上映
 名張毒ぶどう酒事件の記録映画「約束」を全自治体で上映めざす遠賀中間支部は、5月31日、芦屋町で上映会をひらき、23人が鑑賞しました。
 鑑賞したKさんは、「裁判官はひどい、ひどすぎる。 ほとんどの人が涙をためたり、流したりして観ていました。 樹木希林、仲代達矢はすばらしかった。 俳優が演じることでドキュメントの暗さが薄まり、事件がより身近に、自分の問題として感じられた。 できるだけ多くの人に見て貰いたい。」と感想を述べられました。
 「約束」のDVDを貸し出します 。また、東住吉冤罪事件、袴田事件などの事件のDVD、国民救援会の80年のDVDもあります。 県本部まで連絡ください。


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■安保条約と集団的自衛権
 安保条約第5条は、「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃」に対して「自国の憲法上の規定及び手続きに従って」共同防衛をすると書いてあります。 従来の政府解釈では、日本の「憲法上の規定」によれば個別的自衛権の行使だけが可能ということでしたから、日本の施政の下にない地域、つまり世界のどこか日本と関係ないところでアメリカが攻撃を受けたときに、これに対してアメリカから共同防衛の申し出があっても、日本は「自国の憲法上」は個別的自衛権しか行使できないから、といって断っても、安保条約に違反することはなかったのです。 ところが、今度の閣議決定のように憲法解釈を改めて集団的自衛権の行使が可能だということになると、こうした断り方ができなくなるという結果になります。 集団的
自衛権は「権利」だから政策的判断で断ると言いながら、安保条約上可能だった断る道を自分でふさいでしまったということになるわけです。・・・・
 安保条約第6条による一方的な基地貸与については、従来は、日本は個別的自衛権しか行使できず領域外のアメリカへの攻撃に対しては共同防衛できないから、これに対する一種の代償だと説明されてきました。
 ところが日本にとっても集団的自衛権が行使できるようになると、安保条約は締約国の双方が等しく権利義務を有する本来の意味での軍事同盟条約に転化することになり、日本が代償として一方的に基地を貸与する根拠は失われることになります。 (清風堂『国際法・憲法と集団的自衛権』Q12より)

戦争は人間をほろぼすことです
 憲法が施行された1947年8月文部省(当時)は、中学生用社会科の教科書として『あたらしい憲法のはなし』を、48年に中学、高校教科書として『民主主義』発行しました。 以下そのなかから

★この(憲法)前文というものは、二つのはたらきをするのです。 その一つは、みなさんが憲法をよんで、その意味を知ろうとするときに、手引きになることです。 つまりこんどの憲法は、この前文に記されたような考えからできたものですから、前文の考えと、ちがったふうに考えてはならないということです。 もう一つのはたらきは、これからさき、この憲法をかえるときに、前文に記された考え方と、ちがうような考えかたをしてはならないということです。
★戦争は人間をほろぼすことです。 世の中のよいものをこわすことです。 だから、こんどの戦争(第二次世界大戦)をしかけた国には大きな責任があるといわなければなりません。
・・・みなさん、あのおそろしい戦争が二度とおこらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。
(以上『あたらしい憲法のはなし』)

 すべての人間を個人として尊厳な価値をもつものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である。 ・・・これからの日本にとっては民主主義になりきる以外に、国として立っていく道はない。 これからの日本人としては、民主主義をわがものとする以外に、人間として生きて行く道はない。 これはポツダム宣言を受諾した時以来の堅い約束である。 われら日本国民は、自ら進んで民主主義の道を歩み、戦争で一度は見るかけもなくなった祖国を再建して、われわれ自身の生活に希望と繁栄とを取り戻さなければならない。
(以上『民主主義』)


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■無実の人は無罪に!全国いっせい宣伝行動
 毎年5月20日を中心に、全国で宣伝行動が取り組まれ、今年40回目をむかえました。
 福岡県では、遠賀中間支部と北九州総支部が、5月20日午前7時から海老津駅前で11人が参加して、マイク宣伝とビラ500枚を配布しました。
 引き続き、6月14日(日)11時から小倉駅前で、6月20日(土)12時から天神パルコ前での宣伝が計画されています。 短時間でも参加ください。


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■再審で無罪をめざす熊本県の冤罪事件・松橋事件
 現地調査に参加しょう

  6月27日(土)13時、宇城市松橋中央公民館 
  参加を希望される人は事務局まで


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■ストップ再稼働反対大集会に1万5千人
 6月7日、福岡市舞鶴公園で、さよなら原発・ストップ再稼働反対集会がひらかれ、九州各地と福島県や福井県などからの参加者1万5千人が、「私たちは、全国の原発反対の運動と連帯してここ福岡の舞鶴公園に集まりました。 二度とふたたび悲惨な原発事故があってはなりません。 九州そして日本のすべての原発の再稼働をストップさせ、平和で安全な原発ゼロの社会を実現させましょう。」との集会宣言を確認しました。


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■志布志事件・県警と検察の捜査は違法
 取り調べの全過程可視化と証拠の全面開示を

 5月15日、鹿児島地裁は、03年の「志布志事件」で無罪を勝ち取った元被告と不起訴の人らが県警と検察の責任をもとめた裁判で県警と検察の捜査の違法を認め、国と県に損害賠償を命じる判決をくだしました。
 不起訴の4人の請求が却下され、控訴しました。
 取り調べの全過程可視化と証拠の全面開示はまったなしです 。国会の法案では、可視化は、全事件のわずか3%です。 全過程可視化と証拠の全面開示を求めていきましょう。


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参加しょう、参加をよびかけよう!
★福岡における無名戦士合葬追悼会

 6月14日13:00
 ふくふくプラザ
★映画「圧殺の海」上映
 6月23日18:45
 福岡中央市民センター
★後藤クリニック解雇事件 和解協議
 6月27日16:00
 地裁小倉支部
★安川電機Uさん雇い止め撤回裁判
 6月29日10:00
 結審
 地裁小倉
★弾圧・治安法制学習会
 6月30日18:30
 戸畑生涯学習センター
 北九州総支部
★九州玄海原発差し止め訴訟
 7月10日14:00
 佐賀地裁
★九州建設アスベスト訴訟 第一回控訴審
 7月13日13:00
 福岡地裁


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