救援新聞・福岡県版  2017年2月25日号 

☆★☆★☆★☆
★  目次  ★
☆★☆★☆★☆



 ■明治は大局的見地に立った解決への対応を
  中労委が明乳の不当労働行為と差別を認定
 ■共謀罪を必ず阻止しょう!!
  第65回中央委員会 最重要課題に位置付け取り組むことを決定
 ■ブラックの実態を証言・東洋食品解雇裁判
  判決は間近、署名などいっそうの支援をお願いします
 ■第70回解放運動無名戦士合葬追悼会
  福岡県から47人(全国1,111人)の合葬が決定
 ■たたかう仲間と連帯して勝利をめざそう
  裁判・争議の勝利をめざす春のつどい
  2月25日(土)13:30 農民会館
 ■参加しよう、参加をよびかけよう!力をあわせてたたかおう!
 ■中央救援学校に参加しました
 ■平和で豊かな明日をめざして活動された
  仲間たちに感謝と敬意を表する
  第70回解放運動無名戦士合葬追悼会


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■明治は大局的見地に立った解決への対応を
 中労委が明乳の不当労働行為と差別を認定

 「差別を受けたまま人生を終われない」と34年間、差別撤回を求めてたたかい続けてきた明治乳業争議団の救済申し立てに中労委は、2月17日、申立をすべて棄却する不当な命令を下しました。 しかし、命令は「付言」を付け、明乳の不当労働行為と賃金差別を「紛れもない事実」と認定し、双方に、特に会社に解決に向けた対応を求める異例の命令になっています。 争議団は会社に交渉による早期全面解決を求めています。 詳細は次号


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■共謀罪を必ず阻止しょう!!
 第65回中央委員会 最重要課題に位置付け取り組むことを決定

 2月11日、12日にひらかれた第65回中央委員会は、共謀罪阻止のたたかいを、当面の最重要課題と位置づけ、中央本部に「共謀罪阻止闘争本部」を設置しました。

@法案の疑問を解決するために少人数の学習会を職場・地域で全国500カ所開催する。
A当面会員数を超える署名をめざす。
B弁護士会や労組、民主団体などの共同を進める。


などの方針を決定しました。

パンフ 一(いち)からわかる共謀罪 を活用しよう


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ブラックの実態を証言・東洋食品解雇裁判
 判決は間近、署名などいっそうの支援をお願いします

 1年半に5回もの配転(大分―広島―山口―福岡―北九州―佐賀)の強制やただ働き残業、パワハラなどブラック労働の改善をもとめて解雇されたSさんが解雇撤回をもとめる裁判の証人尋問が2月7日(原告側)、14日(会社側)がありました。 証言でブラックの実態が証言され、解雇の不当性が明らかにされました。 Sさんは勝訴して職場に戻る、と決意を表明。
 次回3月14日13:10地裁小倉支部で結審し、その後判決です。 いっそうのご支援を!


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■第70回解放運動無名戦士合葬追悼会
 福岡県から47人(全国1,111人)の合葬が決定

 福岡県の合葬者は全県版参照

◇合葬追悼会説明会
 北九州会場 2月25日13:30 戸畑生涯学習センター
 福岡会場  3月 4日13:30 ふくふくプラザ4F


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■たたかう仲間と連帯して勝利をめざそう
 裁判・争議の勝利をめざす春のつどい
 2月25日(土)13:30 農民会館

 「差別を受けまま人生を終われない」と30数年間たたかい続ける明治乳業争議団、解雇撤回をもとめて7年目に入ったJAL争議団、何の理由も告げられず契約を破棄され雇い止めされた福岡市民病院のWさん、ブラック企業の東洋食品の解雇とたたかうSさん、政府の貧乏強制とたたかう新生存権裁判、年金切下げ撤回裁判、民商運動の弾圧とたたかう倉敷民商弾圧事件、命あるうちに再審無罪を!とたたかう鹿児島・大崎事件と熊本・松橋事件などなど多くの人たちは自ら人間の尊厳と正義を求めてたたかっています。 これらの事件当事者の訴えを聞き、交流し、勝利をめざす「つどい」です。

お話し H弁護士(福岡第一法律事務所)
合 唱 合唱団 福岡あらぐさ
 
皆さんの参加をお願いします。 仲間が支援をもとめています。


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■参加しよう、参加をよびかけよう!力をあわせてたたかおう!
★九州建設アスベスト訴訟
 2月27日 14:00
 福岡高裁501
★T弁護士接見交通権違憲訴訟
 3月 1日 11:00 
 福岡高裁
★倉敷民商弾圧事件N裁判 判決
 3月 3日 10:00 
 岡山地裁
 傍聴者受付中
★NHKを考える福岡の会総会と講演会
 3月 4日 13:30
 東区なみきスクエア
★3・19アベ政治を許さないin福岡集会
 12時イベント
 13時30分集会
 冷泉公園


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■中央救援学校に参加しました
 Wさん(福岡市民病院雇止め撤回裁判 原告)
 日本各地が大荒れの天候のなかでの開催でしたが、全体で40名近くの参加があり、首都圏の千葉県、神奈川県、それぞれ5〜6名での参加でした。 九州は福岡、宮崎、鹿児島の計3名の参加でした。 
 講義日程表をみると、各課が1時間30分もあり、第一課の初めから「今回学んだことを支部に持ちかえって実践して頂きたい」、と言われたので「そんなの無理〜」、と思いつつも、気持ちを引き締めて講義に集中しました。

 第一課は「国民救援会のあゆみ」でした。 創立当時の資料を見ながらの授業でした。 創立宣言は参加者から「かっこいいね」との声が思わずでました。

 第二課は「国民救援会の活動」で綱領を学びました。 私には少し難しかったです。

 第三課は「大衆的裁判闘争のすすめ方」でした。 傍聴の意義と目的、署名は法廷外の傍聴者、など具体的な事例をあげての講義は、もっと聞きたいと思いました。

 中央救援学校で学んだことを復習しながら、今後の活動に活かしたいと思います。


★▼目次へ▼★


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■平和で豊かな明日をめざして活動された
 仲間たちに感謝と敬意を表する
 第70回解放運動無名戦士合葬追悼会

 日本国民救援会は、1948年以来、毎年3月18日に、平和、労働、女性、政治革新など様々な分野で、憲法にもとづく平和や民主主義、基本的人権の確立のために日本各地で活動された人びとを無名、有名の区別なく「解放運動無名戦士墓」に合葬(氏名、20字の発動略歴を刻んだ銅板を納める)する、解放運動無名戦士合葬追悼会を開催しています。
 一人ひとりの仲間を大切にするヒューマニズムに溢れる解放運動無名戦士合葬追悼会の運動を広く知らせて、「追悼会」を成功させましょう。
 第70回の今年、県内から合葬されるのは47名です。

【国民救援会が「合葬追悼会」をおこなうのはなぜ?】
 日本国民救援会は1928年4月に結成(当時は解放運動犠牲者救援会)されます。創立宣言は「貧窮と抑圧の生活に抗争し、やがては自らの搾取を支配階級より解放せんとする労働者農民にたいして資本家と地主は弾圧をもって臨むのである。 労働者農民の解放運動こそ平和と自由の使者であり、よりよき社会の曙光である。」とし、治安維持法等による弾圧の嵐のなかの「労働者農民の解放運動」に希望と畏敬の念を寄せ、その運動による弾圧犠牲者とその家族を救援することを「吾等の社会的責務と信ずるが故である」としました。
 解放運動に希望と畏敬から結成された国民救援会が、その解放運動に参加し、亡くなられた人びとにも深い畏敬をもち、感謝と敬意を表し、その活動略歴を後世に残す「合葬追悼会」を開催するのは、国民救援会の結成目的から生まれています。

【解放運動に参加した誰もが社会進歩の宝です】
 無名戦士墓の建立に参加した藤森成吉は、「ぼくが無名戦士墓を尊重するのは、名も富も地位も求めなかった「無名」の戦士たちは、こういう墓がなければ忘れられるからです。ご本人はそれでいいかも知れませんが、あとに残ったわれわれがそれを記念し感謝しない法はありません。」といっています。
 また、第一回「合葬追悼会」を前に救援新聞は、「私たちは何らかの形で埋もれている尊い犠牲者に対し私たち後に続く者の階級的な感謝と敬意を表することを考えていた。」(救援新聞18号、1948.3.1)としています。
 これらの考えは現在まで引き継がれており、国民救援会は、有名、無名、役職の有無、活動量の大小などに関係なく、その団体の活動に参加された故人の「合葬推薦」をお願いしています。
 合葬者される人は、各団体が遺族の了承を得て、その団体の活動略歴等を「合葬推薦書」に記述して国民救援会に提出します。そして、一人ひとりを審査のうえ合葬を決定します。

【毎年3月18日にひらかれるのはなぜですか?】
 1871年1月、フランス政府はドイツ軍のパリ包囲の前に、パリの開城と降伏を決定します。政府の屈辱的な態度にパリの民衆は納得せず、3月18日に蜂起し、パリ市の全権をおさめ、3月28日に市庁前広場で「パリ・コンミューン」の成立を宣言しました。 しかし、政府軍の反撃でパリ・コンミューンは、わずか2カ月あまりで壊滅させられました。 世界ではじめて労働者・民衆の政府が樹立した1871年3月18日を記念する3月18日が「解放戦士」を合葬する日にふさわしい、として毎年3月18日に開催されています。
 3月18日に式典と青山墓地にある「解放運動無名戦士墓」まで行進して墓前に献花します。翌19日は希望者による国会などの都内見学がおこなわれます。

【冊子「解放のいしずえ」とは?】
 「無名戦士墓」には、氏名と没年月日、20字の活動略歴を刻んだ銅板を納めます。 しかし、20字では故人の活動略歴は残せませんので、冊子『解放のいしずえ』に故人の活動全体がわかる略歴を掲載します。 したがって、故人の活動略歴にモレがないように各団体に調査をお願いします。 『解放のいしずえ』には、戦前からの有名、無名の「戦士」が掲載されている歴史的書物です。

【ご遺族1人を「式典」にご招待します。】
 新しく合葬される故人の遺族(1人)を、東京の「合葬追悼会」にご招待します。 国民救援会から付添いも付きますので、ご安心してご参加下さい。 日帰りでの参加もできます。多くのご遺族の参加をお待ちしています。
 なお、遺族の招待旅費や会場費など、この行事にかかる経費は、この行事に賛同いただく団体や有志のみなさんの募金で賄われています。 みなさんのご協力でこれまで続けられています。

いのちのかぎり
 作詞 浜島康弘
 作曲 林  学

一命のかぎり あなたは歩きつづけた
  荒野の中を あなたは歩きつづけた
  貧しさや孤独に たじろぐことなく
  美しい夢を かかげ歩いた道(に)
  自由と平和の 花々を咲かせた

二命のかぎり あなたは歩きつづけた
  吹雪をついて あなたは歌いつづけた
  この世の愚かさに 背をむけることなく
  くもらぬ瞳で 見上げうたった空(に)
  自由にはばたく 鳥たちのうたごえ

三未来を信じ あなたは歩きつづけた
  真実かたく守って たたかいつづけた
  くる日もくる日も 心をもやして
  美しい希いを つらぬき歩いた道(に)
  自由と解放の 道標 刻んだ


★▼目次へ▼★


 ☆「資料集」に戻る☆