救援新聞・北九州版 2006年4月15日

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★ 目  次 ★
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 ■定温輸送解雇事件
  「ワイケーサービスは無関係」会社側弁護士が主張
 ■えん罪の温床=代用監獄(警察留置場)は廃止を
 ■えん罪・引野口事件
  「お金の引き出しは私のアドバイス」被害者の友人が証言
 ■選挙弾圧・大石裁判、4月28日控訴趣意書提出
  いよいよ福岡高裁へ、無罪要請の声を裁判所に
 ■追悼会にお世話役で参列して
 ■全国大会成功めざして
  あなたも会員拡大に力を!
 ■公判・集会


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■定温輸送解雇事件
 「ワイケーサービスは無関係」会社側弁護士が主張

 3月24日開かれた第2回審尋ではワイケーサービスの弁護士も参加し、答弁書を提出しました。その答弁書では九州定温輸送に100%出資しているにもかかわらず、「ワイケーサービスと九州定温輸送は別法人であり、ワイケーサービスが原告たちを雇用する義務はない」と全く聞く耳を持たない内容の主張を行なっています。
 また、労働組合との団体交渉を拒否していたことなどについても「誠実に団体交渉を重ねてきており、……文書回答も団体交渉である」と詭弁を労したうえ「組合への対応は九州定温輸送が独自の判断で行なっており、ワイケーサービスは関与したことはない」と責任を放棄し、組合差別についても「組合員と非組合員と何等差別したことはない」といいながら、「給与、人事処遇も九州定温輸送が独自の判断で行なったもの」とここでも責任を放棄し、社長をはじめ役員が親会社に全員役員として在籍している事実については一切ふれていません。
 原告と支援共闘会議では、「短期の闘いにするためにも支援の輪を大きくすることが急務。 個人が参加できる『支援する会』を4月14日に結成し、財政的にも闘いを支える体制をつくり勝利めざしてがんばる」ことが報告されました。

建交労九州定温輸送分会の「解雇撤回闘争を支援する会」結成総会
 と き 4月14日(金)18時30分
 ところ ムーブ・セミナー室


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■えん罪の温床=代用監獄(警察留置場)は廃止を
 小泉連立内閣は3月13日、「刑事施設および受刑者の処遇等に関する法律の一部を改正する法律案」(「未決拘禁法案」)を国会に上程しました。
 この法案は,昨年5月成立した受刑者処遇法の施行を前に、未決拘禁者や死刑確定者にまで対象を広げ、一本化しようとするものです。 与党は,衆議院法務委員会で3月31日からこの法案の審議に入り、充分な審議をしないまま委員会採決を強行しようとしています。
 この未決拘禁法案は、えん罪の温床として国内外で厳しく批判されてきた代用監獄の恒久化をはかり、また,「無罪推定の原則」の立場で処遇すべき被疑者,被告人の防禦権を侵害するものです。
 いま支援を強めている「引野口事件」のKさんも代用監獄(留置場)にスパイを送り込まれ、「犯行を聞いた」というそのスパイの供述だけで殺人犯として裁判にかけられています。

 当面、
@衆議院法務委員会への「未決拘禁法案反対、代用監獄の廃止を求める」FAX、メール,要請電報を集中してください。
A代用監獄の廃止を求めるリーフ(事務局にあります)を活用して署名を広げ、宣伝・学習しましょう。


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■えん罪・引野口事件
 「お金の引き出しは私のアドバイス」被害者の友人が証言

 3月13日開かれた公判には弁護側証人として、亡くなった方の友人で、Kさん一家とも親交のあったMさんが証言されました。
 Mさんは、窃盗容疑となっている500万円の預金引出しについて、「なくなった方のご夫婦は離婚裁判中であり、葬儀などにお金が入り様なので自分がアドバイスした」と証言し、検察が主張する財産目当てなどは全くないことを明らかにしました。
 また、遺言状も作られていたと思うが、火事で焼失したのではなどと,一家と深く関わっていた人の証言で、Kさんが「お兄さんと争っていた」「財産目当てに殺人した」などという検察の主張が全くでたらめであることが明らかになりました。
 次回は弁護側が申請した鑑定医の先生の証人調べが行なわれ、この裁判の一番の争点になっている、死因が検察の主張は違うということを証言される予定です。

家族の面会は自由に、引き続き保釈と接見禁止解除を求める署名に協力を
 昨年娘さんの接見禁止解除に続き、今年になって三人の子供さん全員との接見禁止が全面解除され、手紙も自由にやり取りできるようになりました。 しかし、他の友人や親戚との面会はできません。事務局では「保釈と接見禁止解除を求める要請署名」を新たに取り組みはじめました。 一人でも多くの方のご協力をお願いします。

次回公判
 5月15日 10時〜16時
 傍聴券が発行されますので9時30分までに裁判所2階ロビーにお集まりください。


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■選挙弾圧・大石裁判、4月28日控訴趣意書提出
 いよいよ福岡高裁へ、無罪要請の声を裁判所に

 1月12日「罰金15万円、公民権停止3年」の不当判決が出された選挙弾圧・大石裁判はいよいよ福岡高裁での闘いが始まります。
 弁護団は4月28日に控訴趣意書を裁判所に提出しますので、第1回公判は6月か7月になると思われます。
 4月5日ひらかれた「大石裁判を支援する北九州の会」世話人会では、大石さんの弾圧に引き続いて引き起こされた、国公法・堀越事件、葛飾マンションビラ配布事件など憲法改悪の動きと連動して、戦争をする国作りの一環として行なわれた弾圧だと考えるべきで、いままでの裁判で勝ち取られている権利もそのまま維持できると考えるべきではないと、現在の情勢を厳しく見るべきだとの意見が相次いで出されました。
 そのような情勢を踏まえ、北九州の支援する会として公判の傍聴はマイクロバス2台を目標に取り組み、学習会や署名の訴えも手分けして出きるだけ多くの人が参加することが申し合わされました。

安川OB会、大石さん激励「国東半島の歴史探訪と観桜懇親会」に18名参加
 大石裁判の舞台が福岡に移ってきたのを機会に、この事件について学習し、OB会としても支援を強めようと、4月1日、OB会プラス有志で「国東半島歴史探訪と観桜懇親会」を行ないました。
 行きの車中で救援会のKさんが大石裁判について報告、OB会のHさんからは深く分析された情勢について報告がありいよいよ念願の豊後高田へ。
 まず、昭和の町を散策、昼食は大石さん紹介の旅館で、女将の日本舞踊のサービスもあり大喜び。昼食後、大石さんの案内で真木大堂、熊野摩崖仏、富貴寺、川中不動を見学。大石さんの博学な説明に「仏の里 国東」を満喫しました。

高裁無罪判決目指す全国活動者会議
 日時 4月16日(日)13時30分〜17時
 場所 福岡市 市民福祉プラザ 6F
   翌17日午前中福岡高裁要請を行ないます


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■追悼会にお世話役で参列して
 今回はじめての参加でした。合同慰霊祭のお世話役ということを言われての参加でした。私も5年前に弟を亡くし、無名戦士の墓に合葬されました。 その時は仕事が忙しく参加できませんでした。私の弟は無宗教で葬式をあげて、その後何の法事もしていませんでした。 お骨は唐津の妻の実家の納骨堂に合葬させてもらい、行くたびにお参りはしていましたが、弟のためになにも出来ないのが心残りになっていました。
 今回参加させていただいて、お世話らしいお世話もできなかったけれど、式典に参加して集まったたくさんの人々の思いを感じ、また一緒に北九州から参加したご遺族の方々の話を聞いて、こんなにも大勢の人々の生きた軌跡のひとつひとつが社会を変える力になっていることを実感しました。
 一人一人の生きた人生は、私の弟も含めて社会進歩のために立ち向かう努力や葛藤があり、言葉に言い表せないほどの数々のドラマがあったのだと思います。 私もこれから合葬された方々の生き方に思いを寄せて、学んで、生きていかなければと改めて思いました。
 (参加されたFさんより)


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■全国大会成功めざして
 あなたも会員拡大に力を!

 全国大会まで51,000名会員達成をめざして、全国各地で組織拡大の取り組みがすすんでいます。
 福岡県本部は拡大目標に取り組んでいます。 総支部も新しい仲間を迎えて全国大会を迎えるようと常任委員会では決定されました。
 若松支部は、年間目標を取り組み、現在一定数の拡大を達成しています。
 相次ぐ言論・表現の自由に対する弾圧事件の続発など救援会の役割はいよいよ重要になっています。 是非あなたも友人を救援会に入会を訴えてくださるよう訴えます。


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■公判・集会
▽定温輸送支援する会結成総会
 4月14日 18時30分
 ムーブ・セミナー室
▽大石裁判無罪判決をめざす全国活動者会議
 4月16日 13時30分
 福岡市・市民福祉プラザ
▽大石事件、裁判所要請
 4月17日 
▼西日本じん肺裁判(福岡地裁)
 4月19日 13時30分
▼定温輸送解雇事件審尋
 4月26日 16時




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